市長といきいきランチトーク結果概要(下野市老人クラブ連合会)
開催日 平成24年8月6日(月曜日)
出席者
下野市老人クラブ連合会 会長 石嶋周三 他3名
広瀬市長
総合政策課職員
トーク概要
トークに先立ち、石嶋会長より会の概要が紹介され、皆様から自己紹介をいただきました。
その後、昼食をとりながら、
→老人クラブの会員数が減っており、クラブ数も毎年減少している。現在38クラブしかない状況である。市では敬老会のときに加入を呼びかけるチラシを配布して努力してもらっているが、チラシを配っても見ていなので趣旨が浸透していない。老人クラブの必要性を市としてどう考えているのか。
また、老人クラブが解散してしまう主な要因は、会長を引き受ける人がいないことである。シルバー大学校の卒業生にリーダーになってもらうよう頼んでも、老人クラブの趣旨をわかってもらえず、引き受けてくれる人は少ない。趣旨の徹底をどのように図るのかもお聞きしたい。
(市長)
老人クラブの必要性は、クラブの活動を通じていろいろ情報交換をしていただいた中で、行政でこういうことをやったほうがいいよ、ということをご報告いただくためにも、クラブはあっていただいたほうがありがたいです。自治会長さんに話を聞くとか、民生委員さんに話を聞くとかですと、行政のほうからお願いした団体だけに話を聞く形になってしまいます。いろいろな団体の方々から意見をいただくためにも、多くの団体があったほうがありがたいです。
特に高齢者の方が入る組織としては、老人クラブが一番安定した組織ではないかと考えています。行政としては市民の方の自治会加入も強制できないのと同じように、老人クラブへ入ってくださいとお願いはできても強制はできないので、そこが痛し痒しかなという思いがします。会員の減少というよりも、後継会長の話ということになると、これはとても難しいことです。会員の減少の場合は「老人クラブに入ると何か特典がありますよ。」というのがあれば入ってくるかもしれないので、その特典を行政の方で創ることもできますが、「会長をやってくれれば何か特典がありますよ。」とはなかなか言えません。会長さんというのは、その地域でクラブを形成している方々の信頼があって会長を受けられるものなので、我々から誰々さんに会長になってとは言いづらい面もあります。
→各老人クラブもそれぞれ努力はしている。例えば、老人クラブで介護等の講習会を開催するときは、会員だけに限定せず自治会へも参加を呼び掛けているが参加者が少ない。また、144自治会のうち老人クラブは38しかないので、老人クラブから自治会へ働きかけようがない。何とか行政で協力してほしい。
(市長)
例えば、新しい会員の方に、いろいろなとこに出かけるのに足が大変だということであれば、デマンドバスのチケットを何枚か付けるとか、お風呂の無料チケットを発行するとか、老人クラブ加入に対して特典を付けるということでしたら協力出来ます。ただ、会長を行政のほうで決めるとなるとなかなか難しいです。
高齢者世帯が増えているということは、今後独居世帯も増えていくことになります。一人で住まわれているお年寄りに何かあった時が怖いので、老人クラブの方々に仲間を見守っていただくということが必要になります。何か工夫ができるかどうか考えて行きます。
→今元気で活動しているお年寄りは老人クラブの必要性を感じていない。自分である程度のお金があるし、車の運転もできる。やがて一人暮らしになるので、その時に老人クラブに入ればいいと考えている人もいるかもしれないが、老人クラブに年をとってから入るということは名前だけ入ることになってしまい馴染めない。会員同士の親密な関係が築けないと老人クラブの意義が薄れてしまう。
(市長)
みんな年を取っていくわけで、どういうふうに協力できるか考えていきます。行政だけでは目の行き届かないところがたくさんあります。地域の方々の目が地域を守り、地域を育て、地域の安全がそこで生まれるものですので、皆様をサポートできる体制を考えて創っていきたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。