<現場上空より>
<現場北東側より>
<南棟状況>
南棟では、基礎・柱・梁の鉄筋工事、型枠工事が進められています。通路足場も整然と配置され迷路のようですね。職人さんは通路や階段、梯子などを利用し各持ち場へ移動します。
<鉄筋施工状況>
職人さんは、限られたスペースの中で作業を進めます。作業に入る前から材料・機械・人員の配置を予測しておかないと、余計な時間がかかってしまいます。作業をスムーズに進めるためには、事前に綿密な計画をしなければなりません。
<型枠施工状況>
こちらは型枠の施工状況です。鉄筋屋さんが組んだ鉄筋を囲うように型枠を配置していきます。この後、コンクリートを打設したら形が決まってしまうので、所定の幅や”せい”(梁に対しては高さではなく、”せい”と呼びます)が確保されているか入念に確認します。
<現場上空より>
少しずつ校舎の形が見えてきましたね。
<現場北東側より>
写真右奥で根切りをしているところは体育館部分です。
<土間コン打設(だせつ)状況>
本日もコンクリートの打設をおこなっていました。今回は打設という言葉を使いましたが、コンクリートは「打つ」というのが本来の言い方です。現在は電気の振動機がありますが、その昔は、コンクリートを打つときに有害な空気を追い出すため、型枠をトントンと叩いていたことに由来するとも言われています(今でも叩くときもあります)。
ミキサー車もたくさん入場しています。コンクリートは工場で作ってから、荷卸しや打ち終わりまでの時間が厳格に決まっているので、現場では綿密な打設計画をしなければなりません。
<通路足場設置状況>
写真では少しわかりづらいですが、東側では打ち終わった土間コンの上で、通路足場の設置が始まっています。これは、鉄筋や型枠を組み立てたり、コンクリートを打設するときの作業場や通路として使用します。このような仮設物は、のちに撤去されてしまい形としては残りませんが、作業性や安全性を確保するためには必要不可欠なものです。
<現場上空より>
<現場北東側より>
<杭頭補強(くいとうほきょう)を施工しています>
前回、杭が地面から頭を出している写真を掲載しましたが、上の写真はその杭に鉄筋で補強を行ったものです。これは、地震が起きたときに、杭が受け持つ力を基礎や梁に伝えやすくするものです。
この鉄筋の直径は、なんと約4センチもあります。定規で確認してみると、改めてその太さが確認できます。大きな力を支えるときは材料も大きくなるものですが、この太さにはさすがに驚いてしまいました。ちなみにこれは「クラウンパイルアンカー工法」といいます。形が王冠のように見えるからでしょうか?
<土間コンクリート施工状況>
この校舎には、「ピット」と呼ばれる地下室のような部分があり、その床部分のコンクリートを打設しています。上空からの写真でもわかりますが、ミキサー車が近づけないので「コンクリートポンプ車」という機械でコンクリートを輸送しています。
職人さんもたくさんいますね。▽ホースを抱える▽ホース出口を操作する▽バイブレータ(コンクリートに振動を与える機械)を操作する▽コンクリートをならす▽仕上げの高さを確認する▽表面をきれいに仕上げる等、様々な作業があり、それぞれが連携しながら決められた時間内に作業を終わらせなければなりません。そのためにはお互いの声掛けは欠かせず、この日もたくさんの声が飛び交っていました。
<現場上空より>
<現場北東側より>
<杭工事施工状況>
下杭と呼ばれる10mの杭を沈設(掘削穴に杭を沈めること)しています。真ん中の電柱のようなものが杭です。人の背の高さと比べるとその長さが解りやすいかと思います。
建物を新築すると見える部分にばかり目が行きがちですが、このように地中の見えない部分で支えてくれているものの存在も忘れてはいけないですね。本工事では、北棟・南棟合わせて116本の杭を施工しました。
<杭打機回送>
今回の杭工事に携わった方々は、主に埼玉から来てくれていたとのことです。現場が遠い中、大変お疲れさまでした。おそよ1か月の施工が終了し、杭打機は解体され運ばれていきます。
次はどこの現場に行くのでしょうか。
<土工・地業>
既存校舎接続部分では、土工・地業が始まっています。「土工」とは、土を掘削したり盛ったりすることで、建築工事では掘削のことを”根切り(ねぎり)”といいます。「地業」では砂利を敷いたりします。
写真の中でドーナツのように見えるものが杭で、拡大したものが下の写真です。杭が地中から頭を出しているのがわかりますね。今後、杭と鉄筋で連結させながら基礎を造ります。