愛宕塚古墳は、二段に築成された前方後円墳で、前方部を西南西にむけています。墳丘の推定の全長は約78m、後円部直径約52m、高さは前方部、後円部ともに約5mですが、周溝を含めると100mをこえる規模となります。また、墳丘一段目に幅広い平坦面(基壇)をもちます。
埋葬施設は、前方部のくびれ部寄りに存在します。未調査のため詳細は不明ですが、凝灰岩の切石を使用した横穴式石室と考えられます。墳丘には埴輪が伴わず、須恵器が出土しています。この古墳は埴輪を伴わないことなどから6世紀末~7世紀初め頃に築造されたと考えられます。