丸塚古墳は、二段に築成された円墳で、墳丘第一段目に幅約10mの平坦面(基壇)をもちます。古墳の規模は墳丘第一段目である基壇の直径が58m、墳丘二段目の直径が38m、第一段目からの高さが約6mです。また。周溝を含めた直径は92mとなります。
埋葬施設は、南に開口する横穴式石室で、玄室は凝灰岩の一枚切石による精巧な「切り組み」の技法により造られています。石室の大きさは、長さが2.24m、幅1.64m、高さ2.10mです。これまで、玄室のみの単室構造とされてきましたが、平成18年の発掘調査で玄室の前に河原石積の痕跡が確認され、複室構造であった可能性が考えられます。
この古墳は、埴輪を伴わない大型の円墳であることから7世紀の前半に築造されたと考えられます。