平成29年3月 市長記者会見
あいさつ
甲塚古墳出土遺物の重要文化財指定について
甲塚古墳から出土した遺物が、3月10日に開催された文部科学省の文化審議会で国の重要文化財に指定するように文部科学大臣に答申されました。重要文化財に指定されるものは形象埴輪23点、土器類74点の合計97点になります。
甲塚古墳は、平成16年度に下野国分寺跡に隣接することから国分寺跡の整備事業の一環として、発掘調査を実施しました。この古墳は、全長約80mの帆立貝形の前方後円墳で、出土した土器や埴輪の年代から6世紀後半頃に築造されたと考えられています。また、墳丘や石室の位置などの特徴から「下野型古墳」と総称され、本市を中心に周辺に点在しています。また、これらの特徴を持つ古墳は吾妻古墳(栃木市・壬生町)が初現とされ、6世紀後半以降に築造されたと想定されています。
埴輪は墳丘を取り巻くように列を成して全周していたが、人物や馬の形をした形象埴輪は墳丘西側から約350点の土器群はその南側からまとまって出土しました。これらの埴輪の中には全国で類例の無い機織をする女性を表現した機織形埴輪が含まれており、平成25年度の報道で注目を集めました。
3月10日に開催された文化審議会から国重要文化財指定に答申された遺物は、機織形埴輪を含めた形象埴輪23点と土器類74点の合計97点が指定対象となります。また、機織形埴輪は当時の織機の構造と多様性が明らかにすることができる資料として、高い学術的価値が評価され指定対象となりました。
これらの遺物は、平成29年度の官報告示を経て正式に重要文化財として指定されます。
栃木県内で、考古資料が重要文化財の指定となるのは2000年(平成12)の藤岡神社 遺跡(旧藤岡町)出土の縄文時代後~晩期の出土品以来、17年ぶりとなります。
※機織形埴輪等の遺物は、現在貸出中のため、しもつけ風土記の丘資料館での展示は6月上旬以降になります。また、東京国立博物館で4月18日(火曜日)~5月7日(日曜日)まで開催の「平成29年度 新指定国宝・重要文化財展」に機織り形埴輪・馬形埴輪等の主だった資料は出品されます。
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記者発表 1 甲塚古墳出土品の重要文化財指定について下野市公共施設等総合管理計画の策定について
市が保有する全ての公共施設等(ハコモノのほか、道路や橋りょう等のインフラを含む)を対象として、下野市公共施設等総合管理計画を策定しました。計画の目的
長期的な視点をもって、更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担の軽減・平準化を図るとともに、安全・安心で持続可能な公共施設等のサービスを実現する。
※公共施設等総合管理計画の策定要請(総務省 平成26年4月22日)に対応するもの
計画の構成
- 第1章
計画の目的・位置付け等 - 第2章
公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針(全体基本方針) - 第3章
施設類型ごとの管理に関する基本的な方針(用途別基本方針) - 参考資料
計画期間
平成29年度から平成58年度までの30年間(概ね5年ごとに見直し)
対象施設
- 公共施設(庁舎、公民館、学校施設等)
- 都市基盤施設(道路、橋りょう、上・下水道施設)
計画策定までの経過
- 下野市公共施設白書を公表(平成27年9月)
- 有識者や各種団体の代表者、公募市民から構成する「下野市公共施設マネジメント検討委員会」(委員12名)を設置し、計8回にわたり内容検討を実施
※委員会委員長:宇都宮大学三橋 伸夫(みつはし のぶお)教授 - 市民アンケート、パブリックコメント実施
今後の取組
各部により所有施設に関する個別計画を策定し、個々の施設の将来のあり方を具体化していく
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記者発表 2 下野市公共施設等総合管理計画の策定について下野市都市計画マスタープランの改定について
都市計画マスタープランは、都市づくりの主体である市が、将来の具体的なまちづくりビジョンを示すとともに、きめ細かで総合的な都市整備などの施策を展開していく上で指針となるものです。
本市では、平成21年3月に策定した下野市都市計画マスタープランについて、中間年次を向かえた平成27~28年度の2か年で改定を行いました。
このたびの改定においては、「都市核」の形成に向けたまちづくり、JR3駅を中心としたコンパクトシティづくり、公共交通ネットワークを活かした産業拠点づくり、北関東自動車道スマートIC設置などの新たな目標を位置づけました。将来都市像
快適でうるおいのある環境で新たな人の流れをつくるまちづくり実現に向けた方策
- 「都市核」の形成に向けた取組
- 市役所庁舎周辺の計画的な土地利用
- 自治医大駅周辺における都市機能の集約
- JR3駅周辺におけるコンパクトシティ形成に向けた取組
- 産業誘導エリア実現に向けた取組
- 新4号国道周辺
- 北関東自動車道スマートIC設置の推進
計画の推進
住民、行政や民間活力などの「協働」のもと、“オール下野”による計画の推進を目指します。
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記者発表 3 下野市都市計画マスタープランの改定について下野市立地適正化計画(都市機能誘導区域・誘導施設の設定)の策定について
立地適正化計画は、平成26年の都市再生特別措置法の改正により、市町村が策定できるようになった計画で、地方都市においては、人口密度を維持してコンパクトシティ化を促進することを目的とした計画です。
このたび、都市機能誘導区域及び誘導施設を設定する立地適正化計画がまとまりました。
居住を誘導して人口密度を維持する「居住誘導区域」や、生活サービス施設を誘導する「都市機能誘導区域」を設定する立地適正化計画の策定により、国の支援事業等を受けながら都市機能の立地や居住を効果的に誘導することが可能となります。都市機能誘導区域の設定
自治医大駅、石橋駅、小金井駅の3つの鉄道駅の周辺とします。都市機能誘導区域に誘導する施設
- 社会福祉施設
- 商業施設
- 医療施設
- 教育文化施設
計画の評価
適正な評価を行うため、目標を定めます。
- 指標1
都市機能誘導区域内の人口密度 - 指標2
都市機能誘導区域内に立地する福祉・子育て系施設の施設数
計画の推進体制
住民、企業、行政などによる協働のまちづくりの推進や民間活力の戦略的導入により計画を推進します。動画へのリンク
記者発表 4 下野市立地適正化計画の策定について南河内中学校区における小中一貫教育の推進について
市教育委員会が平成25年に策定した『下野市学校適正配置基本計画』において、南河内中学校区は『将来的に小中一貫教育の推進を図る学校区』として位置づけました。この計画に基づき今年度、『南河内中学校区小中一貫教育推進協議会』が設置され、小中一貫教育の基本的構想や方針が協議、検討されてきました。
この度、新たな教育環境づくりの第一歩として第一次提言が取りまとめられ、市へ提出されました。
南河内中学校区における小中一貫教育推進の提言概要
- 協議会からの第一次提言は、次の3つ。
- 提言1『南河内中学校区に義務教育学校を導入する』
- 提言2『義務教育学校は施設一体型とする』
- 提言3『施設は現南河内中学校の敷地内に設置する』
- 市は、この提言を受け2月24日に市総合教育会議を開催。協議の結果、南河内中学校区の小中一貫教育は提言内容のとおり承認され、今後の方向性を決定した。
- 協議会は今後も開催され、段階的に市長への提言が行われる予定。
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記者発表 5 南河内中学校区小中一貫教育の推進について下野市学校適正配置に係る小規模特認校の検証について
『下野市学校適正配置基本計画』を策定し、小規模特認校制度を導入(細谷小学校及び国分寺西小学校)してから3年目を迎えることから、これまでの取組の検証と今後の方向性について協議をいただくため、平成28年4月に『下野市学校適正配置推進協議会』を設置しました。この度、検証結果がまとめられ市教育委員会に提言がなされ、教育委員会の協議を経て、第2回下野市総合教育会議において、その提言が承認されました。
細谷小学校の検証結果
小規模特認校制度利用者が増加傾向にあり、平成29年度は一部の複式学級が解消されるなど一定の効果が見られることから、3年後の平成31年度に再検証を行うことを前提に今後も小規模特認校制度を継続実施する。国分寺西小学校の検証結果
急速な少子化が見られ、平成29年度は全ての学年が複式学級になるため、制度導入の目的である複式学級の解消は困難であると判断する。国分寺中学校・国分寺小学校・国分寺西小学校を一つの枠組みとして「小中一貫教育実践研究校」に指定し、平成29、30年度の2か年で小中一貫教育を実施する。その際、国分寺西小学校の児童は公用車等を利用し国分寺小学校へ移動する。平成31年度には国分寺西小学校と国分寺小学校の再編を行う。
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記者発表 6 学校適正配置に係る小規模特認校の検証についてVR東の飛鳥-甦る下野薬師寺-アプリケーションの公開について
国指定史跡下野薬師寺跡は、現在、回廊の一部が復元整備されていますが、史跡整備15周年を記念して、発掘調査などの成果を用いてAR・VRによる下野薬師寺跡の建物の推定復元を行いました。現地でスマートフォンやタブレット等により、当時の建物の復元CGを見ることができるほか、ガイダンス施設である下野薬師寺歴史館で映像の公開等を行います。事業の概要
総務省の地方創生推進交付金を活用した「東の飛鳥プロモーション」事業として、
1300年前、古代東国の仏教文化の中心地であった下野薬師寺跡の最盛期の建物などについて、AR(拡張現実:AugmentedReality:アグメンティッド・リアリティ)・VR(VirtualReality:バーチャルリアリティー)を活用して、往時の姿を体感できるようなシステムを構築するとともに、GPSを利用した地図情報により周辺の史跡・文化財をめぐることのできるアプリを制作し、文化財等の活用促進と観光資源化を目的とした事業です。
公開開始日時
平成29年4月1日(土曜日)公開場所
下野薬師寺歴史館電話:0285-47-3121
利用方法
スマートフォンやタブレットに専用アプリをダウンロード(無料)し、史跡地にあるポイント(5か所)で当時の建物の復元CGをパノラマ映像として見ることができます。また、周辺の文化財を散策するためマップ機能を使用することもできます。動画へのリンク
記者発表 7 VR東の飛鳥-甦る下野薬師寺-アプリケーションの公開についてシティープロモーションパンフレット「しもつけしってる?」の作成について
このたび、本市では初めてとなるシティプロモーションパンフレットを作成しました。今回作成したパンフレットは、まずは手に取って開いていただけるよう、写真やマンガを多めに使用し、ぜひ下野市を「しもつけし」と読んでいただき、本市の住みよさ、暮らしやすさを簡潔に伝えることに特化した内容となっています。概要
A4版 12ページ フルカラー コート紙7.3K特徴
- 写真やマンガを多めに使用し、親しみやすく手に取っていただきやすい。
- 本市の住みよさ、暮らしやすさを簡潔に伝えることに特化した内容
メインターゲット
東京圏の子育て世代や移住を考える若者世代配布先
- 主に東京圏における観光PR活動の際に配布
- とちまるショップやふるさと回帰センター、移住・交流情報ガーデン等の関係機 関に設置
- 特にJR宇都宮線沿線に重点的に配布
- 市内・県内の方にも積極的に配布し、市をPRするスポークスマンとなってもらう。
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記者発表 8 シティープロモーションパンフレット「しもつけしってる?」の作成について下野ブランドの認定について
下野市は、平成24年度から、下野市の魅力を内外にアピールし下野市の価値を高めるべく、下野ブランドの認定を進めており、食品、農産物、技術、歴史・文化、自然・景観など多方面の分野において、これまでに28件を認定しています。本年度において、新たな下野市の魅力となる地域資源を公募した結果、4件が認定となりました。
今までの下野ブランド認定品
- 一次産品、加工品、工芸品
15品(あぶみ瓦、しもつけ丼、麦焼酎下野等) - 市内産業の製品・技術
2件(石橋江戸神輿、スーパーケムラー) - 文化財等地域資源
11件(本場結城紬、下野薬師寺跡、下野国分寺跡等)
下野ブランド認定証交付式
日時
平成29年4月23日(日曜日)午前12時~
場所
天平の丘公園花広場ステージ(花まつりにおける、瓜田瑠梨観光大使就任記念イベント内で実施)
認定品
- 「かんぴょう入もつ煮」(まるぶん)
- 「八重草子」(御菓子司松屋)
- 「下野雷さま石橋ごぼう」(JAおやまゴボウ部会)
- 「天平土産あげのりもち ほっぺ」(社会福祉法人はくつる会)
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記者発表 9 下野ブランドの認定について第38回天平の花まつりについて
県内外で桜の名所として知られている天平の丘公園において、第38回目となります「天平の花まつり」が、3月20日から始まりました。いろいろな催し物を取りそろえ、5月5日まで開催しておりますので、多くの方々にご来場いただきたいと思います。
期間
平成29年3月20日から5月5日まで場所
天平の丘公園花広場等主催
(一社)下野市観光協会、下野市、花まつり出店協力会内容
桜の本数
約470本(うち八重桜:約350本)日本三大桜(子孫樹)
淡墨桜、三春滝桜、山高神代桜野外ステージイベント
- 歌謡ショー
- ヒーローショー
- お笑いライブ
- カラオケ大会
- 文化協会発表
- 市内園児・生徒の発表など