目標
武名瀬川地区においては、二条大麦や飼料作物の生産振興により地域の活性化を図るため、経営体育成換地等調整事業を活用し経営体育成基盤整備事業を円滑に実施することで、ほ場条件の整備や農用地の集団化、担い手への農地の集積を促進するなど、後継者が積極的に農業に取り組める条件を整備し担い手が意欲を持って定住できる環境を整える。
また、平成19年度現在の集落戸数(216戸)から、平成24年度の集落戸数(205戸)への微減にとどめることを目指す。
目標設定の考え方
地区の概要
下野市は、関東平野の北部、栃木県の中南部に位置し、都心から約85キロ圏にあり、東に鬼怒川と田川、西に思川と姿川が流れる高低差のあまりない、古来より開けた平坦で安定した自然災害も少ない地域である。このような恵まれた地勢と気候を活かし、多様な農業が展開されている。武名瀬川地区は、旧南河内町の一部であったが平成18年の3町合併(旧石橋町、国分寺町、南河内町)により、下野市の武名瀬川地区として新たな一歩を歩み始めた。武名瀬川地区は、水田地帯で水稲栽培が盛んであるが、近年転作作物としての二条大麦や飼料作物の栽培が増えてきている。また、新国道4号線に近接し、首都圏への農産物の搬送に有利な地域特性もあり、生産力向上を目指した地域農業の展開が期待されるところである。
現状と課題
武名瀬川地区は、水田主体の農業地域であるが、農地が狭く、不正形のため、作業効率が非常に悪い。また道路も狭く屈曲しており、大型機械の導入が困難な状況にある。このため、農業従事者の高齢化が進む中で農業後継者不足や、耕作放棄地の増が懸念され、集落戸数及び定住人口の維持が課題となっている。
今後の展開方向等
武名瀬川地区においては、土地改良事業を行い、ほ場条件の整備や農地の集団化により作業効率を向上させ、農業後継者が積極的に農業に取り組めるようにするとともに、担い手への農地の集積を推進する。また、近年作付けの増えている転作作物としての二条大麦や飼料作物の生産を振興することで、耕作放棄地を無くすとともに、地域の特性を活かせるような経営形態を確立し、農業地帯である武名瀬川地区の活性化を図る。
このようなことで、武名瀬川地区の活性化を図り、定住環境の整備促進を図っていく。
※計画の全文は関連資料をご覧ください。