11月は「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」期間です
みんなで守ろう!こどもの笑顔
「児童虐待」という言葉をニュースや新聞で見たり聞いたりすると、特別な事件に見えるかもしれませんが、虐待は皆さんの身近で起こっています。
児童虐待は深刻な社会問題で、その相談件数は増加の一途をたどっており、市への虐待相談も年々増加しています。
市では「児童の生命及び安全の確保を最優先にする」ことを基本に、虐待の防止と早期発見・早期対応により、深刻化の防止に取り組んでいます。
相談から支援へ
虐待の疑いがある子どもを発見した方からの通告や、自分の行っていることは虐待ではないかと悩んでいる保護者などからも相談を受け付けています。通告や相談から家庭への「支援」が始まります。
地域との連携
家庭相談員や保健師が市内の小中学校や、保育園、認定こども園、幼稚園、学童保育室、児童館などに出向き、虐待の防止と早期発見、早期対応に努めています。
相談内容によっては民生委員、児童委員、学校、医療機関、児童相談所、警察、健康増進課などの関係機関で構成する「下野市要保護児童対策地域協議会」と連携し情報を共有しながら対応しています。
市のPR活動
11月は「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」として、啓発グッズの配布を行います。キャンペーン期間中は、市庁舎にオレンジリボンツリーやのぼり旗を設置するほか、職員がオレンジリボンを着用するなど、児童虐待防止に向けた啓発活動を行います。また、児童虐待防止講演会として、毎年講演会を実施しており、令和6年度は12月4日(水曜日)15時から市役所でヤングケアラーをテーマとした講演会を開催します。ご興味のある方はぜひご参加ください。
子どもの虐待とは?
児童虐待とは、保護者が子どもの体や心を傷つけたり、子どもをほったらかしにしたりする行為です。虐待かどうかは保護者の意図に関わらず、子どもの視点で判断します。保護者が「子どものことを思ってのしつけだ」と考えていても、子どもにとって有害であり、子ども が苦痛を感じていれば「虐待」です。虐待は子どもの人権を著しく侵害し、心身の成長及び人格の形成に重大な影響を与えます。
児童虐待には、大きくわけて4つのタイプがあります。
身体的虐待
殴る、蹴る、溺れさせる、タバコの火を押し付ける、異物を飲ませる、 戸外に締め出すなど
性的虐待
子どもへの性交、性的行為の強要、性器や性交を見せる、ポルノグラフィー の被写体に子どもを強要するなど。
ネグレクト
家に閉じ込める、病気やケガをしても病院に連れて行かない、適切な食事を与えない、ひどく不潔なままにする、自動車や家に置き去りにする、虐待を受けているのにもかからずそれを放置する。
心理的虐待
言葉によるおどし、脅迫、無視、きょうだい間の差別的な扱い、子どもの前で配偶者やの他の家族などに対して暴力を振るうなど。
こんなことがあったら気をつけて!
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子どもの様子
- 不自然な傷が多い
- 家出を繰り返す
- 表情が乏しい
- 食事に対して異常な執着を示す
- 態度がおどおどしている
- 他の子どもに対して乱暴である
- 家に帰りたがらない
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性的なことに対して過度に関心がある
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親の様子
- 子どもへの態度が急変する
- 子どもをしょっちゅう叩いている
- 子どもがなつかない
- 子どものケガや傷あとについての説明が不自然
「通告する」ことは国民の義務です
児童虐待を防ぐためには、一人ひとりが「子どもを虐待から守る」という意識を持って、地域や社会全体で子育て家庭を支えていくことが必要です。
市では、子育て相談や児童虐待の対応のため、家庭相談員と保健師を配置しています。児童虐待を疑う場合や虐待通告があった場合、支援を行っています。
また、要保護児童対策地域協議会を設置し、地域全体での児童虐待防止に努めております。
確信が持てなくても「もしかして、虐待?」 と思ったら、ためらわずにお知らせください。
あなたの勇気で救われる子どもがいます。
児童虐待に関する相談
こども家庭センター「ふわり」
- 電話番号
0285-32-8922 - 受付時間
月曜日~金曜日の午前8時30分~午後5時15分(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)
児童相談所虐待対応ダイヤル
電話番号:189(いちはやく)
お住まいの地域の児童相談所につながります。通話料は無料です。
受付時間:24時間