【下野薬師寺歴史館】南河内小中学校ふるさと学習を行いました
7月3日(木曜日)に、南河内小中学校との連携事業「ふるさと学習」を行いました。
今年度は、6年生と共に1年間を通してエゴマを育て、灯明の原料となる油を搾ります。
ふるさと学習は、地域の文化遺産における体験活動を通して歴史や文化に対する関心を高め、歴史あるふるさとへの誇りや愛着を育てる、との趣旨から行われています。
エゴマの栽培体験
これまでの発掘調査によって、古代の下野薬師寺では法会(法要)の際にたくさんの灯明皿が使用されていたことがわかっています。古代には灯明の油としてエゴマが使用されていたことから、ボランティアや地元農家、社会福祉施設の協力によりエゴマの栽培体験を実施しています。
今年度は、市内の社会福祉施設「はくつる会」と「エール」の皆さんと一緒に、6年生が下野薬師寺跡の中にある畑でエゴマの苗の移植を行いました。
使用したエゴマの苗は、「はくつる会」の皆さんが種から育ててくださったものです。まだ細く小さな苗ですが、畑に植えて10日もすると根が定着し緑が濃くなりしっかりとしてきます。植え方の説明を聞き、みんな上手に植え替えを終えました。
下野薬師寺跡
下野薬師寺跡の復元回廊を見学しました。
古代の建築工法で復元されていることや建物の柱(赤)や連子窓(緑)に使われている塗料の原料について学びました。
今回は特別に回廊の扉が開かれ、子どもたちは古の空気に触れるようにゆっくりと扉をくぐりました。
また、歴史館の中で下野薬師寺に関する動画を視聴し、館内を自由に見学しました。
下野薬師寺跡に関するクイズを解いたり、興味を持った展示について熱心に質問する姿もみられました。
地元薬師寺の地名の由来になった下野薬師寺について知り、壮大だった下野薬師寺を想像して、地域に誇りと愛着を持って成長してくれたらうれしいです。
今年は梅雨を忘れたかのように暑い日が続き、今後のエゴマの成長にどのように影響するか心配ですが、天候を見ながら見守っていきたいと思います。
秋には成長したエゴマを手作業で収穫し、12月にはエゴマの油搾り体験を実施する予定です。
問い合わせ先
下野薬師寺歴史館
下野市薬師寺1636
電話:0285-47-3121