下野薬師寺歴史館案内
下野薬師寺歴史館は、下野薬師寺跡(国指定史跡)の南西に隣接した下野薬師寺のガイダンス施設です。館内では、発掘調査で見つかった瓦をはじめとする出土遺物や下野薬師寺に関する文献、復元模型などの展示資料のほか、映像などによって下野薬師寺の歴史をわかりやすく解説しています。 また、下野市の歴史をまとめた町史(旧石橋町・旧国分寺町・旧南河内町)や各種オリジナルグッズ等の販売も行っています。
主な展示資料の紹介
下野薬師寺伽藍復元模型
平成6年度以前の発掘調査の成果をもとに製作された1/150スケールの伽藍(がらん)復元模型です。従来は、回廊の中央に「金堂」があると考えられていましたが、平成16年の発掘調査で「金堂」ではなく「塔(創建)」が建っていたことがわかりました。
創建期の鬼瓦(蓮華文鬼瓦)
蓮(はす)の花をモチーフとした鬼瓦で、下野薬師寺のシンボルマークとして図案化し、さまざまな印刷物に使用されています。この鬼瓦は上下で分かれており、上半分は、平成5年の発掘調査で見つかったもので下野市の所蔵品、下半分は、大正時代に見つかり、現在東京国立博物館に所蔵されているものの複製品です。
戒壇のイメージ模型
三師二証(さんしにしょう)の受戒(じゅかい)の様子を表した1/30スケールのイメージモデルです。日本における古代の戒壇(かいだん)の構造は不明であるため、唐の僧、道宣(どうせん)によって編さんされた「関中創立戒壇図経(かんちゅうそうりつかいだんずきょう)」の構造、寸法をもとに製作しました。
復元回廊の原寸大模型
下野薬師寺は、図面等の関係資料が一切なく、発掘調査の成果、法隆寺や山田寺のデータ等を参考にして下野薬師寺跡に回廊を復元しました。館内では、回廊の組物を原寸大で復元し、分解展示としており、屋根を支える組物などの構造を見ることができます。
瓦の変遷と生産遺跡
下野薬師寺で使われた軒先瓦(のきさきがわら)を年代順に展示しており、瓦の文様の移り変わりを知ることができます。
下野薬師寺の関連遺跡
落内(おちうち)遺跡や薬師寺南遺跡、東山道跡など下野薬師寺に関連する遺跡について展示しています。
映像コーナー
下野薬師寺の歴史や戒壇、回廊の復元についての映像を大型モニターで見ることができます。
(1)下野薬師寺とは(約15分間)
(2)戒壇とは(約8分間)
(3)復元回廊~よみがえる古代建築~(約8分間)
展望デッキからの眺望
展望デッキからは、下野薬師寺跡を一望できるほか、筑波山や日光連山、遠くは那須の山々、冬の空気の澄んだ晴れた日には、富士山まで、関東平野を360度眺めることができます。
利用案内
開館時間
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜日(休日の場合はその翌日)
第3火曜日(休日の場合は除く)
休日の翌日(土曜日・日曜日・休日の場合は除く)
年末年始(12月28日~1月4日)
入館料
無料
交通案内
JR自治医大駅下車(東口から約2.3km)/徒歩約25分
JR自治医大駅下車/車(タクシー)で約5分
北関東自動車道宇都宮上三川I.C.から約15分
問い合わせ先
下野薬師寺歴史館
栃木県下野市薬師寺1636
電話:0285-47-3121
FAX:0285-47-3122