令和3年度三王山南塚古墳群発掘調査成果
下野市教育委員会では、三王山南塚古墳群の範囲確認を目的として、令和3年度から5ヶ年計画で発掘調査を実施しています。
令和3年度は新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、説明会を開催することができませんでした。お詫び申し上げるとともに、ホームページで調査成果を公表させていただきます。
三王山南塚古墳群について
三王山南塚古墳群は、田川と鬼怒川によって形成された三王山台地の南端に所在します。これまでに、前方後方墳である三王山南塚古墳群1・2号墳、方墳である朝日観音1号墳の調査が行われています。
調査の際に、墳丘の下や古墳の周囲から弥生時代終わりの集落(三王遺跡)が見つかっており、三王遺跡の後に、古墳時代前期の三王山南塚古墳群が形成されたことがわかりました。
このうち、2号墳については、出土した土器の特徴などから、4世紀初めに造られた、県内最古級の古墳であることが明らかになっています。

三王山古墳群の古墳配置置図
三王山南塚古墳群3号墳調査成果
本年度は、3号墳の範囲確認を目的として、古墳の南西隅部分の調査を行い、古墳の墳丘と古墳の周囲を区画する溝の一部を確認しました。溝の規模は、南北10m以上、東西5m以上、幅1m~2m、深さ1mであることが判明しました。
調査の結果、3号墳は前方後方墳または方墳と考えられ、3号墳・2号墳・1号墳の順に、3代に渡って造られた古墳である可能性があります。
3号墳の墳形や造られた年代については、今後の調査で明らかにしてまいります。

3号墳の周溝南西部(南から)


掲載日 令和4年5月27日
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